白色の自己主張

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よいこの肉欲論 ~ 暴れ馬の手綱篇 ~

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photo credit:27147 via Flickr (license)



You are the reason why I write. あなたがいる、それがわたしの書く理由。
Donna Jo Napori (ドナ・ジョー・ナポリ)http://www.donnajonapoli.com/about.html



     白色の自己主張 ~ 何色にも染まるたおやかさ 染まらない凛凛しさ ~



                    *



                  374通目



                    *



にく‐よく【肉欲/肉×慾】

異性の肉体を求める性的欲望。
性欲。情欲。 

【出典】デジタル大辞泉



親愛なる カズくんに

教えてくれたニュース『中3に避妊教育 不適切なのか https://news.yahoo.co.jp/pickup/6282546』。ぼくが小中学生だった頃飛び交っていた言葉となんら変わっていません。もう何十年も前の話ですよ。未だにこんなことを言っているのかと、ただただ呆れるばかりです。

何歳だったらいいんでしょう。きっと答えられないか、『18歳ならいい』とか、『成人になったらいい』とか、ちんぷんかんぷんなことを言い出すんでしょうね。

永遠の問いでもあるまいし、いちゃもんを付けたり関わっている大人たちというのはバカなんでしょうか。結論は先延ばしにし、自分だけは厄介事に関わりたくない。ご年配の方であれば、決断を迫られる頃には寿命を全うしている。もう関係ない。逃げ切れる。政治家に似て、それが本音なんでしょう。

『性交渉を助長する可能性がある』『時代を先取りして教えるのがベストなのか』なんて指摘は噴飯物ですね。『時代を先取り』って、流行じゃないんですから。むしろ遅れ過ぎているくらい。JC JK と聞いて、頭の中がエロいことでいっぱいになるおじさん連中の心の声が表に漏れ出てしまっているようです。

性教育を導入して保護者や世間からバッシングされるのが嫌で、誰もが納得しそうなもっともらしいことを言って責任やバッシングを逃れたいだけに映りますね。『子どもたちのため』と言いながら、その実自分たちの保身のことしか考えていない。

知識があることでの早熟さよりも、無知ゆえの危険から子どもたちを守ることのほうが遥かに大切だと思います。自分を守る。友達を守る。大切な人を守る。助けを求める。そういう意味でも。

そもそも性教育を受けたらやる気満々になるなんて妄想は、如何にもエロオヤジが考えそうなことです。していること、されていることがなんなのかを知る。自分を守るためにも、相手を大切にするためにも。早めの性教育には異論の余地なんてないと思うんですけどね。悪影響とか不適切とか、エロオヤジの頭の中のほうがよっぽどでしょう。

だからぼくは、性教育に賛成です。

保健体育の内容に加えて、愛染恭子(あいぞめ きょうこ)さんのご著書『間違いだらけのセックス (ロング新書)』を副読本にしたらいいのにと思っているくらいです。ご縁のあった中高生に薦めている良書です。愛染さんが元AV女優だと色眼鏡で見る人も居ますが、偏見であり、読まず嫌いでしかない。性教育を『性交渉を助長する可能性がある』などと言う人と同じですね。紙の上だけで考え、判ったように振る舞い、判断するお偉いさんよりずっと血が通っています、一字一句に。


さて、『性』の話題では今週こんな記事もありました。

交尾し過ぎの有袋類 絶滅危機
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6282707

し過ぎで疲弊し、絶滅危機に陥るなんて滑稽と映りながらもどこか笑えないのは、人間の性(さが)。
思い当たる節があるからですね。

はい。そこで本題です。

性欲への目覚め。いいんではないでしょうか。中学生だからダメという理由なんてありません。性教育と同様です。強すぎる性欲も恥ずかしいことではありません。むしろ『強くてラッキー』と捉えたらいいと思っているくらいです。

アンテキヌスを鏡に、性に溺れないための性欲のハンドリングについて、ぼくの実体験から導いたものをお話出来たらと思います。


『性欲』と口にすると、たいていは下ネタにされるか、茶化されるかのいずれかでしょう。『どれだけ過酷な環境であっても、心の有り様、生きかたは選べる』ヴィクトール・E・フランクルの『夜と霧』を愛読する人は言いますが、実際には尋常ならざる屈強なメンタルでもなければ選べません。それに対して、性欲のハンドリングという生きかたは選べます。

性欲を下ネタにし、茶化す。屈服し、溺れるのも、沈むのも亦人生。その人が選んだのですから、他人に消費され続ける人生を。性欲という暴れ馬の手綱を握り、なかよしになり、他人に消費されない人生を歩んでいくのも亦人生です。

カズくんはどちらがいいでしょうか。


ぼくは、小学生の時から並外れた性欲への自覚がありました。まだセックスなんて幼く未熟な体の関係で出来ませんでしたから、暴れ馬をなだめるためにそれこそ毎日のように、自慰行為(=オナニー)に耽っていました。『親に隠れて』という背徳感が脳の刻印となって快感を強烈にし、ますます暴れ馬の暴走は止まりませんでした。

おとなになっても性欲の絶好調ぶりはおさまるところを知らず、むしろよりいっそう強くなっていて、まるでロココ時代のように、一日三食食べるようにセックスしていました。朝・昼・おやつ・晩+オナニーといった調子です。その時ふと思ったことがありました。

性欲には

1.子孫を残すこと
2.パートナーとのコミュニケーション

ふたつの役割がありますが、『それにしたってちょっと強すぎやしませんか?』という疑問です。暴れ馬のような性欲をそのままアレに使ってしまったら、どえらいことになってしまうのは容易に想像がつきます。

毎週のようにマスコミを賑わす性犯罪の報道。
浮気や不倫の末の痴態や事件も然りですよね。
恋愛といえども根っこは『性欲』、一緒ですから。

それゆえに思うわけです。

ひょっとして性欲には第3の役割、第4の役割があるんじゃないか?
もしあるとするなら、強すぎることにも納得がいくなと。


友人に勧められて手に取った成功哲学の祖ナポレオン・ヒルさんのご著書『成功哲学 やる気と自信がわいてくる(注:きこ書房版ではなく産能大学版です)』には、『性衝動の転換』という項目がわざわざ独立して設けられ、成功するには性欲が必要だと憚ることなく正面から取りあげられています。

日本人が書いた自己啓発本にはまず見られません。

性欲がなんらかの形で人間の原動力になっていることは、特に男性ならどこかで自覚しているはず。でもそれを真正面から真面目に語ることは、奥ゆかしさを美徳とする日本人気質ゆえ、誰しも恥ずかしさが伴い避けられてきました。口にすれば下ネタにされたり、茶化されるだけ。でも、ナポレオン・ヒルさんは実に歯切れがいい。

文中に『女性を喜ばせたい』という表現(=男性の願望)がありますが、これが性欲の第3・第4の役割を ON にするスイッチなのかもしれないと思いました。ただ、肝心要の方法論などは一切書かれていない(百万円近くする某教材を購入してくださいっていうことなのかな)。

どうすればスイッチを ON に出来るのか。
好奇心がむくむくと湧いてきました。


ヒントは、思わぬ形でやって来ました。
いつも言っている『偶然の出逢い』というやつです。


たち ようこさんの絵本『おしごとください』では

主人公の猫ダダが自分に出来る仕事を求めて街を歩きまわり、ちょっと疲れて家具屋さんのショーウィンドウにあるソファーでひと休みしようとすやすや眠ってしまったところ、通りがかった女性があまりに気持ちよさそうに眠っているダダを見て、『こんなにも心地よいソファーなら是が非でも欲しい』と即買いします。それまでは、ずっと売れ残っていたのに。

そんなダダが家具屋さんから感謝される姿を見て、『もともと持っているものを活かす』というヒントを。


隆 慶一郎(りゅう けいいちろう)さん原作、原 哲夫(はら てつお)さん画のマンガ『花の慶次 雲のかなたに』では、戦国時代随一の傾奇者(かぶきもの)前田慶次(まえだ けいじ)が、自分を殺しに来た暗殺者に対して言った台詞


虎や狼が日々鍛錬などするかね

          *

虎は・・・なにゆえ強いと思う?
もともと強いからよ 

お主はもともと弱いから
そのような狂相になるほど剣の修行をせねばならぬのだ
哀れなことよ


同じく『もともと持っているものを活かす』というヒントを。


漫画家 水木(みずき )しげるさんが博物学者 南方熊楠(みなかた くまぐす)さんの破天荒な生涯を描いた『猫楠 (Neko―gusu) 南方熊楠の生涯 上下巻』からは日記に


『三交に及び』
『チンポいじりながら顕微鏡覗きおり』


と書くほど並外れた性欲を持つ熊楠さんが、その力を『猥談博士』と呼ぶほどに肯定。研究に没頭するエネルギーへと昇華する姿を見て、知識がある人も、好きでやっている人も、楽しんでやっている人には敵わない『知好楽』とよく言うけれど、熊楠さんを見ているとその上をいく『気がついたらやっている』というものがあるんじゃないかとぼくは考えました。


もともと持っているものを活かす=並外れた性欲

性欲の第3・第4の役割を ON にするスイッチは、『気がついたらやっている』こと。
熊楠さんで言うなら、『粘菌』の研究。
ぼくで言うなら、大好きな『絵本を読むこと』。

色白で生まれつき目の下にくまがあるぼくは、小学生の頃『パンダ』とからかわれるなど見た目を理由にしたいじめに遭っていて、学校内に居場所をなくし、ある日耐えかねて図書室へと逃げ込みました。そこで偶然手にした一冊の絵本『密林一きれいなひょうの話』を読んだことで絵本のことが大好きになり、窮屈だった世界が広がり、気がつけば図書室すべての絵本を読んでいました。

気がつけば、住んでいる区にある図書館の絵本を図書館まるごと全部読んでいました。
タイトルで五十音順に並んでいたので、『あ』から始めて。

気がつけば、住んでいる市にある図書館全館の絵本を図書館まるごと全部読んでいました。
気がつけば、住んでいる県にある図書館全館の絵本を図書館まるごと全部読んでいました。

気がつけば、日本で発売されているすべての絵本も、毎月発売される絵本もまるごと全部読んでいました。

小学生から始まり、おとなになっても続いている絵本を読むこと。図書館の開館から読み始め、閉館を知らせる職員さんに肩を叩かれて閉館に気づく。お手洗いにも、食事にも行くことを忘れて。

この時に思ったんですね。何歳になっても頭の中は強すぎる性欲ゆえに四六時中エッチな妄想でいっぱいだったのに、エッチなことをまるで考えていない自分が居たことに。有り余る性欲のエネルギーが、絵本を読むエネルギーへとスイッチングされていたことに。


物事を成し遂げるには『気力』『体力』と言われます。だから人は癒やされたりリフレッシュして気力を充実させますし、走ったりジムへ行ったりして体を鍛え、体力を充実させます。精の付く食べ物を摂ることもあるでしょう。

でも、いつもいつも気力体力共に充実していることはないし、気力も体力も使えば当然枯渇してしまう。奪われてしまうことだってありますよね。そんな時性欲という強力なエネルギーの供給先を『性行為』そのものではなく、気力や体力にスイッチング出来たなら。

そのためのスイッチが『気がついたらやっている』ことであり、第3・第4の役割を ON にするスイッチなんだとぼくは気づきました。


性欲には

1.子孫を残すこと
2.パートナーとのコミュニケーション

ふたつの役割があるけれど、『それにしたってちょっと強すぎやしませんか?』という疑問。暴れ馬のような性欲をそのままアレに使ってしまったら、どえらいことになってしまう。ひょっとして性欲には、第3・第4の役割があるんじゃないか?性行為以外にスイッチング出来るのではないか?

絵本を起点にライフワーク http://ippunkan.blog.fc2.com/blog-entry-9.html を次々に立ち上げていくなかで。勤め人生活が肌に合わず、早く逃げ切りたい一心で株式投資によるアーリーリタイアを果たしてみて。生き辛さを抱えて自殺未遂を7度繰り返しながらも生き抜いてきたなかで、第3・第4の役割が見えてきました。

3.創造の源泉
4.何度倒れても生きていく底ぢから

だから性欲が1.2.では使い切れないほど強いんだと。
これが、今の人生を創ってくれた原動力なのだと。

ぼくをひとつのモデルとしてカズくん自身のスイッチを、第3・第4の役割を見つけてみてください。

ナポレオン・ヒルさんは性欲のハンドリングが可能になるのは人間の円熟具合からでしょうか、40代と書いていて、まさにぼくはその40代でしたが、早ければ早いほど濃密な人生がカズくんを迎えてくれることでしょう。『たかが性欲で?』いや、『されど性欲で』です。


友人に誘われて、乗馬を始めました。

まだ指導員さんにお世話になる馬を引いていただいて馬場内をぐるり、ぽくぽくゆったりと歩いているだけですが、馬に乗って見る景色は何段も高くなって、乗る前と見えている景色は同じなのに、不思議と見える景色が変わります。

性欲のハンドリングも同じです。

性欲を下ネタにし、茶化す。
屈服し、溺れるのも、沈むのも亦人生。
落馬し、蹴られ、踏まれ、暴れ馬に引き回される。
その人が選んだのですから、性欲の奴隷になる人生を。
他人に消費され続ける人生を。

性欲という暴れ馬の手綱を握り、何段も高いところから人生を眺める。
ぽくぽくと優雅に歩く。
風を感じ、颯爽と駆けていく。
馬となかよしになり、他人に消費されない人生を歩んでいくのも亦人生。

カズくんはどちらがいいでしょうか。


『肉欲』を『肉、食いてぇ~』だと思っていたヒロより。
2018.5.18


【よいこの肉欲論 ~ 暴れ馬の手綱篇 ~ 考具】

文中では紹介しなかったものをあげておきます。

性欲の強さやせックス依存症、性癖などの起因を幼少期の生育環境に求めるものがあります。ぼくも思い当たる節はありますが、『治療』という選択はせず、むしろ生まれ持った強みとして活かし、なかよしになる方法を選びました。

なにが、どれが正解かではなく、自分にとって正解ならそれでいいのです。
大事なことは、自分が、大切な人が、幸せかどうかですから。

大番 上下巻(小学館文庫)獅子文六 著
英雄色を好む 小説 伊藤博文(文春文庫) 南條範夫 著

肉欲だけでは、極みにたどりつけない/石田えり - 婦人公論.jp
http://www.chuko.co.jp/fujinkoron/number/100649.html

映画「情熱のピアニズム」公式サイト » コラム
http://pianism-movie.com/news/?page_id=29

映画『ウルフ・オブ・ウォールストリート』
https://youtu.be/U7zD93WdqBY

映画原作 ジョーダン・ベルフォート著
単行本 ウォール街狂乱日記 「狼」と呼ばれた私のヤバすぎる人生
文庫版 ウルフ・オブ・ウォールストリート 上下巻 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

Huluオリジナルドラマ『雨が降ると君は優しい』
https://www.happyon.jp/static/amefuru/

カサノバ・コンプレックス 浮気心の研究
ピーター・トラクテンバーグ著

※カサノバ・コンプレックス読書上の注意

『あてはまる』はいいが、『あてはめようとしない』こと。村上春樹さんがご著書『職業としての小説家』の中で、分析的な本は読まないと書いていました。固定化され、躍動感がなくなる。創作の妨げになるからでしょうね。その代わりに人間観察はお好きなようです。

タイプ分けした本を読むと、自分を何処かに当てはめようとしてしまいます。帰属意識がそうさせ、安心するからです。でも、人間はそんなに単純な生き物ではありません。いずれかにあてはまることもあれば、複数のタイプにまたがることもあります。いずれにもあてはまらないことだってあります。読む目的は、性欲のハンドリング。あくまでも参考程度に。


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