まっさらなものを前にして固まるのはなにかが生まれる予感がするということ


友人に、素焼きの絵付けのワークショップをオススメしてもらい、早速出掛けた。

『自由に絵付けを楽しみましょう』

出掛ける前の高揚感とは裏腹に、下書きの鉛筆を持ったまま、まっさらな素焼きを前に固まった。


14歳から始めた、世界にひとりしかいない人へと贈る、世界に一冊だけの絵本を手作りして30年。ボツになったものも含めれば数万枚絵を描いてきたのに、まっさらな素焼きを前にしたら固まってしまった。なにを描いていいのか、頭までまっさらで、なにも描けない。

絵本は、物語が既にある。それを元に描いていくわけだから、描ける。固まってしまうのは、口下手なオレが、初対面の人といきなりフリートークさせられるようなものだった。
 
でも、そんな自分が嬉しかった。

自信をなくしたり、描けないショックを感じる場面なんだろうけど、頭までまっさらで、描けないということは、伸びしろがまだあるんだと思った。可能性を感じた。この歳(45歳)になって、まだ伸びしろを感じられることに出逢えたということが嬉しかった。


固まるということは、なにかが生まれる予感。
未来に向かって、なにかが。

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